シェパード 軍用犬
人間が犬を軍用と活用した歴史は長く、すでに古代の時代から護衛や戦闘を目的として犬を使用していました。
日本では大正時代に軍用犬の正式採用をおこない、その時の犬種がシェパードでした。現在の自衛隊の軍用犬でもシェパードが採用されています。警察犬や災害救助犬としても優秀なシェパードですが、軍用犬としても理想的な特性を持っています
- 警戒心が強く敏感、
- 力が強く勇敢、
- 飼い主にのみ従順で他人に懐柔されることがない
- 忍耐力や記憶力に優れている
など、軍用犬に必要な資質をそろえています。
シェパードの軍用犬としての任務は、主に伝令、警備、捜索、地雷の発見などです。
最初にシェパードを軍用犬として改良して活用したのはドイツです。特に第一次大戦当時、通信に支障が出た時の伝令として活躍したことは注目されました。また、捕虜の監視、施設や輸送路の警備も重要な任務でした。
日本では昭和初期に軍用犬ブームがおこり、シェパードは大変人気でした。
軍用犬に向いているような犬種なら、家庭で飼うには危険ではないかと思われるかもしれませんが、それは誤解です。シェパードは家庭犬としても何ら問題はありません。忠実で賢いシェパードはしつけがしやすく、良いパートナーとなります。ただし、しつけを怠ると、犬にとっても家族にとっても良い結果にはなりません。