ベルジアン・マリノア 歴史
ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアの基礎となる犬が誕生したのは、1891年のことです。それまでベルギーでは牧羊犬としての能力を重視した多様なシェパードが存在しており、はっきりと認定された犬種がいない状態でした。
そこで、1891年から数年かかってベルギー原産の犬たちの種類について調査が行われました。その結果、被毛のタイプが違うものの非常に共通点の多い犬種を発見されます。これらは「ベルジアン・シェパード」として定義されました。
その中にマリーヌ地方周辺で繁殖されていた短毛タイプの犬がいました。それが「ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア」です。タービュレンから派生した犬種だと言われています。
適切な状況判断ができ、学習能力の高いベルジアン・マリノアは、優れた作業犬としてベルジアン・シェパードの中でもベルギーで大変人気がありました。その人気はアメリカでも高く、1911年から第二次世界大戦にかけて多くのベルジアン・マリノアが輸入され、繁殖されました。
作業犬としての能力の高さは世界中で認められるようになり、イギリスやアメリカでは警察犬に認定されています。作業犬に特化したイメージのある犬種なので、家庭犬やショードッグとして飼育されることはまれです。数は少ないですが、能力はジャーマン・シェパードに劣らないと言われています。
【写真ANCHOR DOG SCHOOLより提供】