グレートピレニーズ>グレートピレニーズ 役割
グレートピレニーズはとても優秀な使役犬です。主な役割は、古くは牧畜犬で、最近では伴侶犬として活躍しています。
グレートピレニーズの本来の役割は、羊などを守って誘導する牧畜犬です。もっぱら家畜の群れをオオカミなどの害獣から守るために飼われました。ふだんからは想像できない機敏さと勇敢さで外敵と闘い、厚い被毛は害獣の襲撃から身を守るのに役立ちます。
群れの移動でも活躍し、1000頭の羊を村から山の牧草地に移動させるのを数頭でこなせるほどです。山岳地域では、「2人の人間よりも1頭のグレートピレニーズの方が価値がある」とさえ言われてきました。
牧畜以外の仕事では、警護犬や番犬として活躍しました。飼い主の家族や財産を、害獣や盗賊から守ります。忠誠心が高く警戒心が強いグレートピレニーズにはうってつけです。
中世フランスでは城館の警備にグレートピレニーズが使われていました。20世紀に入ると、伴侶犬や家庭犬、鑑賞犬しての人気が高まります。
純白の大きな体や、やさしそうな目、ゆったりとしたたたずまいは、見ているだけで安心感があります。ドッグショーに出場するグレートピレニーズも少なくありません。
一般家庭でも飼われていますが、あの白い毛を維持するのはなかなか大変なようです。
それ以外にも、雪崩救助犬、荷車引き、そり引き、スキーの付き添い犬としての役割もあり、グレートピレニーズはオールマイティな使役犬と言えます。