モーツァルト クラリネット協奏曲

モーツアルト>モーツアルト【クラリネット協奏曲 イ長調 k.622】解説3

 

 

 

 

モーツァルト クラリネット協奏曲

第2楽章は、大抵短調で書かれるものと思い込んでいる方もいらっしゃると思いますが、モーツアルトはニ長調で書きました。

 

弦楽器の伴奏とともに、静かにクラリネットがメロディーを歌い上げます。映画、「愛と哀しみの果て」にも使われたことで知られている一曲です。

 

短調ではないのに、テンポが非常にゆっくりと進む為、はずんでいた心を静かに平常心に戻してくれるかのようです。

 

 

 

 

モーツァルト クラリネット協奏曲

モーツアルトらしく、一切の過剰な音符は書かず、シンプルな中にも哀愁漂うメロディーは、モーツアルトが世間ではニコニコと平常を保っていても、心の中には涙で溢れかえっているようなそんな様子も想像させます。

 

 

第3楽章は、またイ長調に戻り、軽やかなリズムによって少し明るい雰囲気が出ますが、すごく楽しくて仕方が無い!というような雰囲気は出ていません。モーツアルトに死が訪れるのは、近いということも彼自身の体調が悪化して気づいていたことなのでしょう。

 

 

 

モーツァルト クラリネット協奏曲

明るさと暗さが混じった不思議な感情は、この曲を何度も聞くことによって分かってくることと思います。抹茶を飲む際、初めに甘いお菓子を食べてから、その後渋い濃厚な抹茶の味を楽しむように…モーツアルトといって、一見明るいイメージを持って聞く方達も多いかと思いますが、何度も聞くことによって、彼の深い世界にどんどん引き込まれて行くような、そんな不思議な魅力をクラリネットという楽器で上手く表現されています。

 

 

この楽章にも、カデンツァは無く、フォルテで終わりますが、派手に激しく終わるものではありません。静かに、幕を閉じます。

 

このクラリネット協奏曲 イ長調 k.622 は、全ての楽章が、長調でまとまっているのにも関わらず、どこか悲しく、切ない哀愁漂うこの音楽は、年を追うたびに好きになって行く味わいがあるのでしょう。是非、皆さんの耳で聴いてみて、モーツアルトの独特な世界観を心から味わってみてください。それは、最高級の抹茶を飲むように…。

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