モーツァルト ヴァイオリンソナタ

モーツアルト【ヴァイオリンソナタ第34番 変ロ長調 k378】解説2

 

 

 

モーツァルト ヴァイオリンソナタ

 

モーツアルトのヴァイオリンソナタ第34番 変ロ長調 k378の第1楽章の冒頭。まずは、ピアノが主旋律を唄うように奏でます。

 

この冒頭は、何だかベートーベンソナタ“春”と似たような雰囲気を持っている気もします。ベートーベンはここから影響を受けたのかもしれません。

 

 

 

モーツァルト ヴァイオリンソナタ

非常に明るく、伸びやかな雰囲気で演奏されるこの楽章は非常に聴いていて、心地よいです。ピアノの主題が終わった後は、同じメロディーをヴァイオリンが奏でます。“ヴァイオリンの僕にも活躍させてくれよ!”とまるで、カラオケのマイクを独占するかのように、メロディーは交互に渡されていきます。中間部では、激しく雷のような表情も見せますが、また繊細なメロディーに後半で戻り、穏やかに終わります。

 

 

 

 

モーツァルト ヴァイオリンソナタ

第2楽章は、非常にゆっくりと流れる、優雅な曲です。両楽器が唄うように、前楽章のように会話するように展開されていきます。ヴァイオリンの伸びやかなトーンは、この曲にぴったりで、楽器の特徴が非常に上手く生かされています。時折、短調になり、天候は晴れから曇りへと移り変わって行くようですが、またすぐに快晴に戻ります。ゆったりとコーヒー片手にリラックスしながら朝を迎えるにはうってつけの曲では、と私は勝手に妄想をしてしまいます。

 

 

第3楽章は、前楽章と全く違った表情を持ち、テンポは速く、最後までノンストップで進みます。ピアノは軽やかに走り回るように、ヴァイオリンはうさぎが飛ぶような軽やかさをピッツァカートで表現したような演奏で春の歓びを心から感じさせてくれます。ロンドで書かれた躍動感溢れるこの楽章は、クライマックスとしてこのソナタに華を添えてくれます。ヴァイリンとピアノの対話、ユーモラスで楽しげな雰囲気が魅力的です。

 

 

 

モーツァルト ヴァイオリンソナタ

このヴァイオリンソナタ(モーツアルトのヴァイオリンソナタ第34番 変ロ長調 k378)は、演奏者にとっては、ヴァイオリン・ピアノと共に速く正確な指使い、軽やかな雰囲気、息ぴったりの演奏を求められる為、一見簡単そうに見えるにも関わらず、非常に難しいソナタの一つといってもよいでしょう。

 

私は何度もピアノパートを演奏する機会がありましたが、非常にヴァイオリンとの合わせに苦労した思い出があります。

 

モーツアルトの魅力がふんだんに凝縮されたこのヴァイオリンソナタ第34番、ヴァイオリンの曲に普段親しみが無い人でも、是非一度試しに聴いてみてください。春の訪れを心から、感じることができます。モーツアルトの春の魔法に、皆さんも瞬時に取り憑かれることでしょう。

 

 

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