モーツアルト ピアノソナタ

モーツアルト>モーツアルト【ピアノソナタ第12番、K.332】解説2

 

 

 

モーツアルト ピアノソナタ

 

モーツアルトのピアノソナタ第12番、K.332の第2楽章は、シンプルでとても穏やかです。装飾音が多用に使われているのが特徴です。きらきらと優雅にメロディーは進んで行きます。再現部は、始めの主題にちょっと工夫を入れたヴァリエーションのような形になっています。

 

当時、モーツアルトが生きていた時代の演奏会では、同じ主題が出てくる時は、即興演奏で装飾音、ヴァリエーションを入れるのは当然のことだったのですが、わざわざモーツアルトが楽譜に細かく音を記したのは、非常に珍しいことでもあります。

 

さっきまでのゆったりとしたスピードが、極端に3楽章で変わります。この様子は、まるでうさぎとかめのレースのようです。2楽章では、のろのろとゆったり亀に昼寝中のうさぎはすっかり抜かされ、3楽章の始まりで飛び起きて、急いで亀を後ろから追っているようなイメージです。

 

 

 

モーツアルト ピアノソナタ

モーツアルトの醍醐味、速いパッセージで次々と軽快に音が流れ出てきます。途中、ハ短調の部分は少し落ち着いたようですが、ずっとゆっくりはしていられない。うさぎはまたスピードをあげて、走り出し、最後はいさぎよく盛大に終わります。この楽章は、典型的なモーツアルトの速い指の動き、軽快なリズム、全てが含まれた魅力ある楽章になっています。

 

このソナタ(モーツアルトのピアノソナタ第12番、K.332)は、全体を通して喜怒哀楽が激しく、次々と変わる調やリズム、聴いていて飽きません。

 

 

モーツアルト ピアノソナタ

あれ、晴れていた天気が急に曇りになって、嵐が…と、思ったらすぐに晴れた。そんな天気の激しい移り変わりが、描写されているようにも感じさせられます。

 

皆さんもご存知のように当時モーツアルトが生きていた時代は、今の時代のように携帯電話、iPad, iTunes、インターネットやDVD鑑賞、そういうのが無かった時代ですから、クラシックコンサートというのは当時の人々にとって、映画やショーを見に行く!といったレベルの娯楽でした。そんな人々を飽きさせることなく、観客をしっかり楽しませてくれる、そんなモーツアルトの魅力がたっぷりこのソナタに入っている気がします。

 

 

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