二台のピアノのためのソナタ K.448

モーツアルト【二台のピアノのためのソナタ K.448】解説3

 

 

 

二台のピアノのためのソナタ K.448

第2楽章は、1楽章に比べると一度も耳にしたことがない、という方も結構いるのではないでしょうか。1楽章が有名になりすぎて、演奏会でも、この楽章だけを弾かれる方達もいるほど。

 

ですが、このアンダンテの楽章は、モーツアルトの才能が凝縮された宝石箱のように、非常に美しく優雅に仕上がっております。アメリカの病院では、度々この楽章を聴けば、どんな病も良い方向に向かうと言われているほど、美しいメロディに心洗われます。

 

 

 

二台のピアノのためのソナタ K.448

3楽章は、まさにモーツアルトの明るさ、天真爛漫な様子が曲中に溢れ出ています。これまた第1楽章を思わせるような、二台のピアノの間で楽しい会話が繰り広げられます。また当時のフォルテピアノには無かった音域の音、高音のファ♯が出てくる部分は特筆すべき部分です。

 

当時は、5オクターブ(ファから始まり、ファで終わる)が楽器の限界でした。モーツアルトのピアノ曲では、これ以外にこのファ♯が使われた曲はありません。将来のピアノの音域の可能性を考えていたのか、考えさせられる部分です。

 

 

 

二台のピアノのためのソナタ K.448

この2台のピアノのためのソナタは、全体を通して非常に明るく、誰からも愛されるようなイメージをもった曲です。ですが、ただのサロン向け音楽として親しまれているだけではなく、アメリカのカリフォルニア大学では、1993年に行われた、“モーツアルト研究”といったものが有名になりました。

 

その研究とは、人々にこの曲を聴かせ、その10分後には、IQがアップする 、病気を治す効用がある、など非常に注目されました。

 

 

二台のピアノのためのソナタ K.448

ただの迷信だったという可能性もあったり、何故この曲だけが研究に用いられたのか等の理由もあったりして、その効果は不明です。もしこの曲を聴くだけで、誰もがIQを簡単に向上させることができるのならば、 私も毎日この曲を聴くことを、既に日課にしていると思います。と、一時期モーツアルトを聴けば頭が良くなる!という噂が世界中に広まりました。

 

モーツアルト研究を信じるか、信じないかは関係ないとしても、この2台のためのピアノソナタは、モーツアルトがウィーンに初めて来た年、“音楽家として成功して、名声を得てやろうではないか!”という彼の強い音楽に対しての情熱が現れているような強さも感じさせられます。2台のピアノそれぞれが独立したメロディを持ち、聴いた後には何故だか爽快感さえ残ります。

 

皆さんも、是非1楽章だけではなく、全楽章を通して、この素晴らしい曲を味わってみてください。しまいには、きっとモーツアルトの曲がもっと好きになり、すっかりモーツアルトマジックにかかっていることでしょう。

 

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