モーツアルト 交響曲

モーツアルト【交響曲第25番ト短調 K.183】 解説2

 

 

 

モーツアルト 交響曲

第1楽章は、一番有名な楽章。
映画、CMなどによく使われます。

 

感情の爆発、嵐がやって来たかのような激しさは、まるで17歳のモーツアルトの青春の叫びや悩みを 音に託して、表しているかのようです。滝のように旋律が流れてゆきます。

 

当時、芸術作品にこれだけ爆発した感情を使用するのは、革新的でありました。荒々しく演奏される音は、とても迫力があり、聞いていてどきどきさせることでしょう。
時折オーボエの甘い音色が演奏される箇所は、荒々しい弦楽器を冷静に落ち着かせようと頑張っているようです。

 

 

 

モーツアルト 交響曲

第2楽章は、1楽章と変わって長調に変わり、少し穏やかになります。

 

嵐がいったん止んだかのように、この楽章で一息 コーヒーでも一杯飲んでくつろぎましょう。お茶会でも始まるかのような、優雅な雰囲気をホルンの柔らかい音が醸し出します。

 

また、弦楽器同士(ヴァイオリン、コントラバス)が会話をしているかのように交互に演奏する様は楽しげです。

 

 

モーツアルト 交響曲

 

第3楽章は、メヌエットとトリオ。メヌエットは、とても三拍子のリズムに合わせてステップを踏むような感じはしません。どちらかといったら暗い表情が醸し出されていて、ゆったりと心地よく聴くメヌエットではなさそうです。トリオでは、長調になり、管楽器だけでの演奏になり、急に穏やかな雰囲気に変わります。穏やかな雰囲気もつかの間、すぐにまた真面目で落ち着かないメヌエットに戻ります。

 

第4楽章の冒頭は、弦楽器だけで主題が演奏され、とても印象的です。最初はボリュームがそんなに大きくないものも、どんどん大きくなり、また先ほどの荒々しい波に戻って来たかのようです。激しいモーツアルトの青春の感情が塊となって、私たちにぶつかってきます。シンコペーションの使用があるせいか、何かと不安感や焦りを感じるような曲調でもあります。最後は、派手にそして壮大に曲を締めます。

 

規模こそは、平均演奏時間20分と短い曲であるものの、内容は濃く、モーツアルトの青年時代の傑作とも言っても過言ではないほど、上手く書き上げられた作品です。曲自体がそれほど長くないので、クラシック初心者の方、モーツアルトが苦手な方でも疲れることなく、楽しめる一曲ではないでしょうか。モーツアルトの当時の時代を、音で完璧に表現した曲。彼の天才ぶり、そして当時の社会の芸術に対する革命運動、そんなことをこの曲を聴く事によって味わえると思います。

 

 

 

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