モーツアルト 交響曲

モーツアルト【交響曲第25番ト短調 K.183】 解説1

 

 

 

モーツアルト 交響曲

【モーツアルト 交響曲第25番ト短調 K.183】 は、曲の冒頭部分をきいたら、瞬時に、“ああ、この曲知っている!”と、一般の方でも分かる方が多いほど、非常に知名度の高い曲です。

 

なぜなら、この交響曲は、映画「アマデウス」の冒頭部分で使用されたので、アマデウスを見た事のある方はそのシーンがぱっと思い浮かぶのではないでしょうか。

 

モーツアルトの書いた二曲の短調の交響曲は、この第25番と第40番です。

 

 

 

モーツアルト 交響曲

第25番は、“小ト短調交響曲”とも呼ばれます。驚くべき事にこの交響曲が完成されたのは、1773年10月。当時、モーツアルトは17歳という若さでした。やはり天才とは、やる事が違いますね。交響曲第25番は、モーツアルトの若さ溢れる青年時代の傑作といっても過言ではないでしょう。青春との葛藤、若さから来る激しい情熱をこの曲から感じ取る事が出来ます。

 

この曲を理解するにあたって、まず一番大事なことは、当時のドイツで見られた文学を軸とした芸術運動、
“Sturm und Drang”(シュトゥルム・ウント・ドラング)について知る必要があります。

 

 

モーツアルト 交響曲

意味は、日本語に和訳すると「疾風怒濤」と訳されますが、ドイツ語から直訳すると、「嵐と衝動」といったところです。

 

当時のかしこまった古典主義に対して、ゲーテやシラーを中心とした文学界の人物達が激しい感情表現を芸術に取り入れようと考えた運動です。“Sturm und Drang”(シュトゥルム・ウント・ドラング)は、文学界だけにとどまることなく、音楽界にも多大な影響を与えました。後にこれはロマン主義へと導いて行くことになります。

 

当時また若かったモーツアルトも、このシュトゥルム・ウント・ドラングの影響を受けて、交響曲第25番を完成させたのでしょう。ハイドンの交響曲第39番ト短調に影響を強く受けたとも言われています。

 

楽器編成は、オーボエ2、ファゴット2、ホルン4、弦五部です。当時、ホルンを4台も交響曲で使うという事は、非常に珍しいことでした。なぜならこの時代にはまだ自然管の楽器しかなく、出せる音も限られていたのです。そこに、G管とB♭管(アルト)の両方のホルンを使用することによって、響きを豊かにし、そういった欠点を見事にカバーしたのです。

 

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