ベートーベン 葬送

ベートーベン ピアノソナタ第12番イ長調 作品26「葬送」解説4

 

 

 

ベートーベン 葬送

 

第4楽章は、コロコロと早い音符が駆け下りたり、駆け上がったりと天真爛漫で明るい音符のオンパレードである。

 

右手の音符と左手の音符がまるで会話をしているかのような印象も受けます。なぜこのように会話をしているかのように聞こえてくるかというと、対位法を使っているからです。

 

 

 

 

 

ベートーベン 葬送

 

対位法とは、バロック時代には重点が置かれていた作曲のテクニックの一つであり、複数の旋律をそれぞれ保ちつつ、重ねあわせ、調和させていく技術のことです。

 

簡単に例えるとキラキラ星のメロディーに対し、コードを使ってピアノ伴奏をすることを、和声といいます。ピアノ伴奏は、メロディーをサポートするためのものであり、ピアノが主役になることは決してありません。

 

対位法とは、“きらきら光る〜”のメロディーとともに、また別のメロディーが同時に演奏されている状態のことを指します。すなわち、この楽章では右手と左手がどちらも主役となり、メロディーが重なりあいながら、調和して駆け抜けていきます。とても軽快で、先ほどの第3楽章とは、がらっと雰囲気が変わります。曲の終わりのコーダ部分で急に弱くなり、最後は消えていくようにピアニッシモで終わります。

 

 

 

 

ベートーベン 葬送

ベートーヴェンは、革命的な作曲家だとよく言われています。このピアノソナタは、当時のピアノソナタの形式を革命的に変えようと、試みた曲です。

 

特に印象的なのは、第4楽章の最後のクライマックスの終わりの部分です。最後こそ、派手に終わるかと大抵聴いている側は予想してしまうかもしれませんが、消えるように急に終わってしまいます。あっけらかんと終わる印象も受けますが、この派手に終わらせない最後の部分があまりにミステリアスなため、疑問形で、私達に何か質問をしてきているかのようです。これからのソナタの発展性、変革をベートーヴェンはすでに予想していたのでしょう。

 

 

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