ベートーベン ピアノソナタ悲愴

ベートーベン>ベートーベン ピアノソナタ 悲愴 解説1

 

 

 

ベートーベン ピアノソナタ 悲愴

ピアノソナタ第八番「悲愴」は、
ベートーベン三大ピアノソナタ
(月光、熱情、悲愴)の一つです。

 

タイトルを見て、まずイメージできることは、深い悲しみ、失望、そういったものでしょうか。

 

この曲は、それまでのピアノ曲とは対照的に、人間的な感情の表現が豊かで、音色のバラエティーに溢れています。

 

 

 

 

ベートーベン ピアノソナタ 悲愴

バロック、クラシック派という時代は、ピアノ自体が現在一般に普及しているピアノとかなり違っていました。当時のピアノは音の強弱の変化、音色の変化をつけることが大変難しかったため、ベートーベンのような強弱の強いコントラストが現れる曲は、ロマン派の時期から作曲されてきたといわれます。

 

このソナタは、そんなピアノのロマン的な特性を上手く利用した初めての、そして革新的な曲でした。

 

 

 

ベートーベン ピアノソナタ 悲愴

さて、そもそもこの“ピアノソナタ悲愴”という標題は、珍しくベートーベン自身が名付けた題名です。

 

ベートーベンは、楽曲に標題を与えないということで有名なのですが、この曲には何か特別な思い入れ、将来この曲を演奏する人たちにあたっての強い願いなどが込められているのではないか、とも考えられます。ピアノソナタの中では、悲愴以外にベートーベンが名付けたものといえば、「告別」だけに限ります。

 

 

 

ベートーベン ピアノソナタ 悲愴

悲愴が、作曲されたのは1798年。皆さんもご存知の通り、この時期は丁度ベートーベンの耳が聞こえなくなりはじめていった頃のことです。音楽家としての命を失うことの悲しみを音にのせて…そんな彼自身の悲しい感情、そしてそれによって揺り動かされる感情の波、そんなものが非常に上手く表現されている曲です。

 

まず印象的な部分はベートーベンの使用したテンポです。緩やかなテンポで始まったかと思えば、急で荒々しいテンポにすぐに早変わり。暗く重苦しい雰囲気から、一気に穏やかに移っていく。次々と違う印象に変わってゆく、変化の激しい曲調です。

 

皆さんも実際に深い悲しみを経験した時期があるのではないでしょうか。突然の病、事故、失恋、色々な場面が考えられますね。時が経つと、悲しい思い出などは段々と忘れて行くこともありますが、悲しみの深さによっては、どれだけの年数が経ったとしても、またふと思い出してしまうことってありませんか。緩やかなテンポは、そんな悲しい思い出をふと思い出したときの回想、激しいテンポが現れる箇所は、悲しみを忘れようと必死になろうとしている時期のことを指しているのではないでしょうか。

 

 

 

 

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