ベートーベン 交響曲第9番

ベートーベン>ベートーベン交響曲第9番 解説3

 

 

 

ベートーベン交響曲第9番

実は、当時はベートーベンよりも
ロッシーニの方が世間的にうけていて、ウィーンではイタリアンオペラの流行の波が来ていたのです。この時期は、そんなウィーンに嫌気を指していたのか、いっそのことウィーンを出て、ベルリンでこの曲を発表しようと考えたベートーベン。

 

ただ、ベートーベンを慕っていた弟子のツェルニー、リヒノフスキー伯爵、出版社のディアベリなどがベートーベンを必死で止めます。

 

 

 

 

ベートーベン交響曲第9番

ベートーベンにとっての、第二の故郷を離れるべきではない、と。彼らの願いがベートーベンに伝わったのか、初演はウィーンのケルントネル門劇場において、演奏されました。
当時ベートーベンは54歳でした(1824年)。

 

この時には既にベートーベンは完全に耳が聞こえなくなっていました。難聴に加え、視力も大分悪化し、彼にとって非常に辛い時期でもありました。

 

 

 

ベートーベン交響曲第9番

 

ただ、彼にとっての大作。難聴により、
12年間もの間、人前で指揮棒を振ることをやめていた彼でしたが、この時には特別にベートーベンが指揮者として舞台に立ちました 。

 

ディレクターのウムラウフは、楽団、コーラスの人たちに、“ベートーベンがもしテンポからずれた指揮をしていても気にするな。でもベートーベンの動きはしっかり見ろ。”とアドバイスしたようです。

 

 

 

 

ベートーベン交響曲第9番

演奏終了後、観客からのアンコールで人々の感動はやみませんでした。オーケストラも合唱団も、観客と一緒に大歓声でベートーベンを祝福していました。全く耳が聞こえないベートーベンは、この初演を大失敗だと思い、観客席に背を向けたまま、しばらくの間、立ちそびえていたようです。

 

その後、アルト歌手のカロリーネ ウンガーが見かねたのかベートーベンの手を持ち、後ろを振り向かせて、初めて彼自身がこの演奏が大成功に終わったと納得して、泣き始めてしまったという逸話もあります。アンコールが何度も続いてしまい、
最後には警察までもがコンサートを中止しなければいけない羽目になったという話もあります。

 

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