ベートーベン 田園

ベートーベン>ベートーベン交響曲第6番  田園 解説4

 

 

 

ベートーベン 田園

ベートーベン交響曲第6番第3楽章「農夫達の楽しい集い」は、この交響曲の中で一番、ユーモラスで楽しい楽章といっても過言ではないでしょう。

 

この曲の舞台は、美しい自然に溢れる田舎町。時には、農民達が街の中心に集まって、さんさんと太陽が人々を照らす中、パーティーが開かれます。4分の3拍子、曲を聴いているとついつい踊りたくなってしまう舞曲のような曲調です。

 

 

 

ベートーベン 田園

オーボエの旋律は軽やかに、パーティーを盛り上げます。そして、変なタイミングでわざと入ってくる楽器隊(ファゴットやホルンなど)がまた愉快です。ワインの飲み過ぎで酔っぱらい、ついグラスを落としてしまったような音、ベートーベンのジョークがこの楽章にぎっしりと詰まっています。

 

第4楽章「雷雨、嵐」。3楽章からは、休み無しに次の楽章へと変わっていきます。楽しかったパーティーもつかの間。突然、大雨が降り出し、嵐が住民達を襲います。>

 

 

 

ベートーベン 田園

コントラバスが、重く、そしてざわざわと不気味な音でこの楽章を始めます。“嵐が来るぞー!”と前兆を表しています。そして、ヴァイオリンは、スタッカートを使い、細かい雨粒です。フルートとティンパニが、激しい稲妻の様子を表し、さっきまでの明るい田舎の風景は、どこにいってしまったのでしょうか。

 

でも、激しい嵐はそんなに長く続かず、ようやく雨が止み、太陽が雲の中から、顔を出し始めます。

 

 

 

ベートーベン 田園

フルートの暖かい音色で、止まること無く次の楽章へと続きます。

 

第5楽章「牧人の歌ー嵐のあとの喜ばしい感謝に満ちた気分」。この交響曲は、ベートーベン自身が、田園と名付けた唯一の交響曲でもありますが、この他にもこの曲だけ、楽章が5つあるという部分は特筆すべき部分です。

 

最終楽章、やっとスコールのような激しかった雨もあがり、また明るい田舎の風景に戻ります。嵐や雷の音を聞いた後に、この楽章に入ると、本当に心がほっと落ち着きます。

 

 

 

ベートーベン 田園

自然への感謝の気持ちが表れた牧歌が奏でられます。クラリネットが優雅に始めに奏で、それにこだましてホルンに映ります。

 

そして、この旋律がヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、と順番に受け継がれて行き、喜びが一杯に溢れた情景が描かれます。最後にはホルンが再現部“ドーソーミ、ドーソーミ”と奏で、すっきりとそして、穏やかに曲が締められます。

 

 

 

ベートーベン 田園

ベートーベン田園交響曲第6番は、ベートーベン交響曲第5番や第9番のように、頻繁に演奏される曲ではありません。

 

しかし、ふとリラックスしたいとき、リビングに腰をかけて、音楽をゆっくりと聴きたいとき、目を閉じて、耳を澄ませて田園を聴いてみてください。

 

それか、田舎道をゆっくりと散歩しながら、聴いてみるのも良いかもしれません。

 

音だけで、どれだけの自然の風景や感情が表されるのか、ベートーベンの巧みな作曲法に驚かされるはずです。
自然の美しさ、自然への畏敬の気持ちを思い出させてくれる、そんな一曲です。

 

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